彼の仕事【3 】〜うまい話の裏?〜
「話が違う」
大体ヘンな話や、怪しい話によくあることです。
「うまい話には裏がある」
これも怪しい話などに付き物です。
最初と話が違う!給料も勤務時間も!
これは何かヘンじゃないの!?
そう思った私は、パソコンで、コンビニのオーナーになるということをザッと調べてみました。
すると、今のこのご時世。
オーナーになりたいという人が少ないらしく、コンビニ側も資本金を安くしたり、本来なら夫婦でないと始められないところを兄弟等でも始められるようにしたりと、垣根を低くしているらしいのです。
コンビニ飽和状態。
これじゃ、オーナーになりたい人が減るのも当然かもしれません。
24時間年中無休という経営が、オーナーを苦しめているというのも目にしました。
これは私たちが感じたものに近いかもしれません。
そして、赤字続きで首が回らず自殺するオーナーもいるというのも目にしました。
これはあまり表ざたにはなっていない話なのか、初めて目にしたので、本当に驚きました。
そして、もうひとつ驚いたこと。
それは、コンビニを経営し、赤字になってどうにもできなくて辞めたいと思っても、簡単には辞められないらしいのです。
なぜなら、莫大な違約金が発生してしまうからです。
そんな違約金なんていうものがあるなんて、私は全く知らなかったので、本当に驚きました。。。
ん?
待てよ?
赤字が続く→やめたい
でも違約金が発生・・・?
続けるも赤字?
やめるも違約金?
そっか、そういうことか。
赤字続きでやめたくても、違約金がかかってしまう。
違約金は莫大らしい。
だけど続けても赤字経営。
だったら、いっそのこと場所を変えて店を新しくすれば・・・って考えたのかも?
まぁ、これは私の憶測に過ぎないけど・・・でも少し怪しい感じがしてしまいます。。
経営学なんて私はわからないけど、赤字を出すのも原因があるということをどこかで聞いたことがあります。
場所とかの原因だったらもう仕方ないことだけど、まずは自分のやり方を考えなおしてみる。すると改善しなきゃいけない所があったりする。
そういう部分を改善したら売上が上がったというのをどこかで聞きました。
でも赤字経営のときは、そんなことを見つめ直す余裕もなく、何かのせいにしてしまう人が多いそうなのです。
もしかしたら、親戚の人もそうなのかもしれない。
実際、店に対してのやる気なんてまったく感じられませんでした。
思い出してみると親戚の人は、「この話は本当にいい話だ。」と、その一点張りだったのに、私たちが「やります」と返事をしたときには、「ありがとう。これでおいしい酒が飲める。ありがとう」と、ものすごい感謝のされっぷりでした。
私は親戚ではないので、常に冷静な目で見ることができます。
ひいき目で見ることもありません。
だから、「おかしいなぁ?〔いい話だー!〕の一点張りだったのが、今度は〔ありがとう〕??
そんなにいい話だったら、こっちが感謝しなくちゃいけないくらいなのになぁ」と、思っていました。
そういうことを思い出してみると、ますます怪しくなってきます。
コンビニのオーナーになるということは当然リスクを背負うことになるのに、今思い出すと、親戚の人はいい話ばかりをして、肝心のそういった部分の話は一切口にしませんでした。
もちろん、違約金があるということも。
勝手に穴埋めさせられてるようなシフトなのに、それでも彼は、文句も言わず働いていました。
ある日、彼は私の母に久々に会いました。
私の母は、「あら?痩せたんじゃない?」と言いました。
私は毎日見てるから全然感じなかったけど、確かにそう言われてみればそんな感じもするかも。。。
彼は久々に体重を測りました。
すると、もともと細いのに、5キロも痩せてしまっていました。
彼がこんなに痩せてしまうのを見たのは、この10年ちょっとで初めてです
きちんと食べているのに痩せてしまうなんて、これはぐちゃぐちゃの生活リズムのせいかもしれません。
彼の顔は、この期間でかなりやつれてしまいました・・・。
車を購入した当時、ガソリンが高騰していた時期でした。
高いからって言っても、通うためには乗らなくちゃいけません。
1日に2往復するので、ガソリン代は1日1000円ちょっとかかります。
そんな高い交通費を自腹で出していたら、ただでさえ安い給料がもっと少なくなってしまいます。
彼は親戚の人に「交通費を出してほしい」と言ったそうです。
すると返ってきた言葉は「それはできない」
「はぁ〜!?」
こんな遠いとこ、誰が来いって言ったんじゃい!?
交通費は、必要経費なんじゃないの??
ほかのバイトには交通費を出していない。(コンビニバイトはみんなご近所さんばっかりで、自転車や歩きで来れる距離だから必要ないんだけど)
それが原因のひとつなのかしら?
彼もバイト扱いだから、みんなと一緒にするために交通費出さないのかしら?
でも、「意識はオーナーでいなさい。常に店の中に気を配ってなさい。」という指示が親戚の人からありました。
私が思うには、人間って待遇や給料面とかでやる気が出たりするものだと思います。
仕送りのある大学生と同じ時給で、どうやって意識はオーナーになれというのでしょう??
それでも彼は、意識はオーナーでいたようです。
ある日私は、「コンビニ 不都合な真実」という本を見つけました。
コンビニというのは会計システムが特殊で、そういったことが詳しく載っています。
コンビニのオーナーになるなら、後で「こんなの知らなかった!」とならないためにも、読んでおくべき本です。
親戚の人が全く触れようとしなかった、悪い部分の話も、きちんと載っています。
私はその本を買い、「商売を始めるってことは、いいことばかりじゃないはずだから、こーゆうの読んで、ちゃんと理解した上でやらなきゃ」と、彼に本を渡しました。
後で「話が違う」「こんなの聞いてなかった」ってなっても遅いから・・・。
いろいろ心配してくれた私の母が、その親戚の人とはまったく関係のない、同じチェーンのコンビニのオーナーさんからお話を聞ける場所を設けてくれました。
長くなってしまうので詳しくは書きませんが、続けていくにしてもいろいろためになるお話を聞くことができました。
彼は、交通費は出しちゃいけない決まりがそのチェーンにあるのかと思っていたらしく、そのことを聞きました。(そんなのあるわけないのに・・・(^-^;)
そしたら返ってきた答えは、「そんなのはない。それはオーナーの意向次第です。
うちは電車で来てくれてるバイトさんには交通費を支給しています。」
彼はびっくりしていたようでした(←(-ω-;)おいおい)
そんなのわかりきってたじゃないかー!!この世間知らずー!ιι(+_+)
そしてシフトの入れさせられ方や給料面の話をしました。
「本当にこれからやっていくんだったら、いいように使われてないで、ちゃんと意見を言っていかないとだめだと思います。
そうじゃないとお店を受け継いだときに、自分たちのカラーじゃないとやりづらくなると思いますよ。」と、いいアドバイスをいただきました。
あとで不平不満を言ったり思うよりは、そうするべきだと、私も思いました。
でも、彼はそういうことをはっきり言えるタイプじゃないんですが。。。
だからなのか何なのか、親戚の人は、「〇〇(彼の兄)じゃなくてよかった」と、私に言ってきました。
(彼の兄は、彼とはまったく正反対のタイプで、男気溢れる物事をはっきり言うタイプの人です。)
はっきり言えるタイプじゃない彼でも、交通費のことは納得いかなかったらしく、「交通費を出してくれないなら、今は近くでバイトする」と言いました。
すると、渋々 首を縦に振ってくれたようです。
そもそもそんな話は、始める前にはっきりさせておくべき話だったんですよね。
お金にシビアな親戚。
話が違かったり、自分たちの都合で人を動かしたり・・・
少なくとも私にとって親戚の人は、人間性に惹かれる部分を感じとれる部分もない。。。
そんな人達とずうっと付き合っていかなきゃいけないなんて・・・と、私にはお先真っ暗な気がしてしょうがありませんでした。
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